Dec 28, 2009

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 松本復興相の辞任に、被災3県からは「復興が遅れる」と失望の声が広がった。

 3日に松本氏と会談した村井嘉浩・宮城県知事は5日、「辞任は残念でならない。被災地、被災者の窮状は一刻の猶予も許されない状況にあり、国には県、市町村との強力なパートナーシップのもと、復興に向け全力をあげてほしい」とのコメントを出した。

 佐藤雄平・福島県知事は同日午前、「3県の被害状況をよく分かっていたと思っていたのに、発言には驚いた。意識の中に中央集権ということがあったのかなと思う」と不快感を示した。

 この日の午前7時過ぎ、今後の取り組みについて松本氏と電話で話したという宮城県気仙沼市の菅原茂市長は、「辞めるようなそぶりはなく、前向きに復興に取り組む姿勢を示していたのに」と驚いていた。

 岩手県陸前高田市の戸羽太市長は、「被災地とすれば非常に残念。世間から見れば、『上から目線』での強い口調は受け入れられないのだろう。被災地の復興は、国の動きが止まることでストップしてしまう」と語った。震災後、松本氏から何回か電話を受けたという戸羽市長は「発言はぶっきらぼうだが、熱意があり嫌な感じはなかった」とも振り返った。

 「言葉が不適切だった」――。東日本大震災を巡る発言で5日、辞任することになった松本復興相(60)。

 担当大臣として初の被災地訪問という大事な場面で舌禍を起こし、被災地や野党などの猛反発を招いた結果、先月27日の就任からわずか9日目で辞任に追い込まれた。6月末には復興構想会議が提言をまとめ、復興への期待が高まっていただけに、地元自治体や被災者からは「国の動きが止まってしまう」などと危惧の声も上がった。

 ◆記者会見◆

 松本氏は午前9時45分から霞が関の合同庁舎内の特別会議室で記者会見。岩手県を3日に訪問した際、達増拓也知事にサッカーボールを蹴ったことを思い浮かべたのか、「岩手でキックオフして3日でノーサイドになった」と辞任に至ったことを自嘲気味に語るなど“松本節”は健在だった。

 一方で、「言葉が足らなかったり、荒かったりして被災者の心を痛めた」と改めて謝罪した。

 辞任を決断した時期について、松本氏は「昨日(4日)午後9時半頃、店で音楽を聴きながら」と説明。辞任後について「私はこれからは……」と述べた後、数秒間、涙をこらえるようにして視線をやや上に向けて言葉に詰まった。そして、英国を代表する作家、カズオ・イシグロ氏の「わたしを離さないで」に触れて、「私は被災したみなさんたちからは離れませんから。一兵卒として復興に努力したい」と述べた。

 約10分間の会見の終盤では、被災した子どもの作文集『つなみ』を掲げ、「岩手で読んで100冊購入した。みんなに売りつけようとしたが、(記者に)プレゼントします」と努めて明るく振る舞った。

 インターネット上の仮想都市への投資話で延べ2万8000人から約100億円を集めた「ビズインターナショナル」(さいたま市)を巡る事件で、埼玉県警は5日、ビズ社社長の石原茂男容疑者(49)を特定商取引法違反(不実の告知)容疑で逮捕した。

 捜査関係者によると、石原容疑者は、ネット上で構築予定だった仮想都市「エクシングワールド」について、「低機能パソコンでも仮想都市に入れる」「有名企業も出店する」などとうそを言って仮想都市に入る会員を募ったとされる。

 県警によると、ビズ社は07年6月〜09年10月、マルチ商法で会員に仮想都市の内容を紹介するDVDなどを1セット約40万円で販売、約100億円を集めた。仮想都市は現在も未完成のままになっている。【飼手勇介、田口雅士】

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 松本龍復興相(60)の辞任を受け、首相は5日午前、仙谷由人官房副長官と首相官邸で会談し、後任への就任を打診したが、仙谷氏は固辞した。

 首相はこの後、斎藤勁民主党国会対策委員長代理と会い、5日中にも後任を決める意向を伝えた。

 枝野官房長官は同日午前の記者会見で、「復興への影響ができるだけ小さくなるよう最大限の努力をしたい」と語った。

 政府・与党内では、震災対応の継続性を維持する必要があることや、退陣表明した首相のもとで大幅な人事を行うことが困難なことを踏まえ、復興担当の平野達男内閣府副大臣を昇格させる案や他の閣僚に当面兼務させる案が浮上している。

 松本氏は昨年9月に発足した菅改造内閣で環境相兼防災相として初入閣。今年6月27日には、東日本大震災の復興に取り組む復興相に防災相と兼務する形で就任した。政府の「復興対策本部」(本部長・菅首相)の副本部長にも就任した。

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