Jul 13, 2011
がん保険の需要と金額
保険の種類も増えてきて、高齢者を対象にした保険や、インターネットの保険なども人気なっています。その中でも、がん保険の需要が高く、実際にがんにかかる人も多い恐ろしい病気です。がん保険に入っていると安心して最先端の医療を負担する保険もありますので、契約されている保険の内容などを確認検討するといいと思います。私の知り合いが保険の外交官の仕事を始めたので、医療保険やがん保険についての話をよく聞くようになりました。がんは誰でもすることができ、もしがんになった場合、医療費が非常にかかることがあります。私も癌の病気について知らなかったが、知っている人のおかげで、非常に詳細にされています。がん保険は医療保険とセットで入ると安心だと思っていた。
現役漫画家である赤松健氏と、編集家の竹熊健太郎氏による出版界と漫画界の未来予想は、危機感や現状認識という点では合致する部分もあるものの、両氏の価値観の違いが如実に表れた対談となった。果たして対談はどのように収束するのか。5日間に渡ってお届けしてきた本特集もいよいよ終幕。
●自分が面白いと思ったことではなく、人が面白いと思うことをやりたい(赤松)
竹熊 この対談ね、まとめるときに、2人の対立を前面に出したらいいんじゃないですか。一見同じことを考えてるようで、実際に会って話をしてみたら、まったく立ち位置が違うので。
赤松 まったく違う。未来予想も違うし、立ち位置も違う。
竹熊 「業界はこのまま行けば数年で崩壊する」という現状認識については一致するところもあるとはいえ、解釈が違う。ここまでかみ合わないのも逆に面白いかなって。
赤松 対談企画の最後に「そうですね」「そうですよね」って入れてまとめる形にできないですもんね。1つも交わらない。
竹熊 むしろ、ここまで交わらないってすごいですよ。これはもう人生観が違うのでしょう。同じような現状認識で出発しても、立場の違いでここまで変わるんだなと。こう言っちゃうと失礼かもしれませんが、赤松さんは勝ち組の発想なんですよ。
赤松 でも、どちらの未来予想が厳しいかというと、私のほうが厳しいですよ。竹熊さんの未来予想は、楽観してるところがあったり、夢があったりしますよね。私はもうダメだから次の手を考えようって言ってますから。
竹熊 ええ。僕の知る限り、赤松さんの業界予想が一番シビアで現実的です。でも、今のネットの急激な進化を見ていると、5年後に何が出てきているか分からないですよね。想像を絶するようなシステムやコンテンツが出るかもしれないし。だからそのときはそのときですね。ただ、僕としては自分が面白いと思ったことをやりたいですよね。
赤松 私は違います。他人が面白いと思うことをやりたいです。
── なるほど、そこが根本的に違ってるんですね。
赤松 竹熊さんがおっしゃった、自分の好きなことをやりたいというのは、私の価値観で言う「楽しみ代」にほかならないです。だから危険信号がすごくピカピカと光ってる。
竹熊 でも、僕はこれまで30年間、好きなことだけやってきたんです。痛い目にも苦しい目にもだいぶ遭いましたけど、楽しかったですよ。もちろん満足はしてませんけど。
赤松 それはすごいバイタリティですね。
竹熊 ただ、4年前に脳梗塞(こうそく)で死にかけまして、それで人生の締め切りをリアルに考えるようになりました。自分の中では、人生はあと10年と思ってるんですよ。そこで死にたくはないですが、その先のイメージがない。それまでにやりたいことをやっておきたいとうのが、今の目標になってます。
── 目標というのは、具体的には。
竹熊 新人の育成も含めて、僕の原作で作りたい作品が3本くらいあるんですよ。これは20歳のころから考えてることで、それをようやく実現できるかって雰囲気になってきたんです。ただ、あと10年で全部完成させる自信がないので、そのうちの1本でもやりたい。でもそれは10年前から出版社に持ち込んでいて実現不可能だったので、自分でシステムから作ってやるしかないんですよ。
── 純粋な漫画なんですか。それとも、漫画を中核にした何か?
竹熊 漫画を中核にした総合的な表現です。ちょっとこういう言い方しかできないんですが、そのうち発表します。
―― 竹熊さんの方が、いわゆるアーティスト体質ですよね。
赤松 そうですね。
竹熊 夢が明日実現するのと、10年後に実現するのと、どっちがいいですかと聞かれたことがあって。僕は10年後がいいと答えたんですよ。だってプラモデルも組み立ててる過程が楽しいんじゃないですか。できあがったプラモデルって、組み立てることが趣味の人にとっては面白くも何ともないですよ。
赤松 私だったら、プラモデルは翌日すぐに完成させて、2つ目に取りかかります。
竹熊 だからそこが根本的に違うんですよ(笑)。僕の場合、ぶっちゃけて言うなら完成しなくてもいいんですよ。
赤松 え〜(笑)。
竹熊 僕、自慢じゃないですけど、プラモデルが完成したことはほとんどないですよ(笑)。途中で嫌になっちゃう。だから最後まで完成させる作家にはなれなかったんです。つらくても最後まで完成させるというのは僕には大変なことですが、赤松先生の今があるのは、それができるからでしょう。
●われわれの仕事は、基礎がある人をうまくデビューさせてやること(赤松)
竹熊 僕はもともと要求水準が低いんで、5年後にもう一度対談したとして、そのときはそれなりに満足してると思いますよ。
赤松 だめですよ、満足しちゃ。もっと世界の人に見てもらおうとか思わないですか。
竹熊 思ってますよ。でも僕には、本を出して1年以内に100万部売る自信はありません。というか、数万部でもいい仕事というのはあると思うんですよ。つげ(義春)さんの漫画とか、絶対100万部売れない作品というのもあるわけじゃないですか。でもそのことでつげ義春の作家的価値が減じるわけではない。
赤松 つげさんはその後の作家に影響を与える、いわばパイオニアですよね。それは学術の世界では基礎研究っていうんですけど、基礎研究はやっちゃいけないんですよ。なぜかというとビジネスじゃないから。よく後輩に言うんですが、基礎研究はやっちゃいけないし、作品を持ち込む場所と描くものを選べと。それを無視してると、楽しいんだけど死が待っていると。
竹熊 それはどちらかというと処世術の話ですよね。
赤松 そうです。漫画処世術。
竹熊 じゃあ、基礎的な漫画を描く力というのは、もう最初からあるということなんですね。育てる必要はないと。
赤松 さっきから竹熊さんがおっしゃってたように、基礎がある人はいっぱいいますよね。われわれの仕事は、そういう人をうまくデビューさせてやることだと思うんですよ。巣立たせてやらなくちゃいけない。明らかにいい色の小鳥で、飛び立つ力もあるのに、現実は地面に落ちて死んでしまってるじゃないですか。
竹熊 以前さいとう・たかをさんにお会いして聞いたんですけど、手塚(治虫)のようなトータルで才能を発揮する天才はめったにいない。でも凡才であっても、セリフがうまいとかメカがうまいとか、部分的には手塚を超える才能があるかもしれない。そうした才能を集めて共同作業でやろうというのがさいとうプロなんです。それで漫画家仲間に声をかけてさいとうプロを作ろうとしたときに、みんなに作家としてのプライドがあり、個性が強くて集まらなかったそうなんです。お前はメカだけ描け、動物だけ描けって言っても嫌がるし。
さいとう先生が驚いたことには、みんな自分を天才だと思ってる。そんなバカな話はない。みんな手塚治虫ぐらいの才能があったら、業界自体が成り立たない。だから凡才が仕事をする方法論を作ろうということをおっしゃってた。さいとう先生は、業界で最初に「ビジネスとしての漫画(劇画)」の方法論を確立した、パイオニアだと考えてます。
赤松 それでさっきからアメコミ型とおっしゃってたわけですね。それに対する私の反論は、作家側から言わせると、さっきあったようにみんな天才だと思ってるから、多分うまくいきませんよということです。みんな自分は100万部売るんだ、200万部売るんだと思って漫画家を目指してるわけですから、納得しませんよ。
竹熊 そういう作家さんもいるし、そうではない人もいる。もし漫画家になるからには必ず100万部作家にならなければ意味がない、と僕が考えていたら、大学の先生なんかやりません。だってそれは全員には不可能だし、僕自身、100万売った経験がありませんから。生活費を稼ぐ、つまり仕事として漫画をやるのならプロアシスタントでもいいんじゃないかというのが僕の考えで。
でもその場合、自分の作品を描いて発表するシステムは用意しましょうと。作品のネームやプロットが認められればその人を監督にして、会社として作品化するイメージなんですけどね。僕は全部が全部アメコミとかさいとうプロ型になれと言ってるんじゃないですよ。ただ赤松さんのように、ピンで100万部売る才能はめったにいないわけですから、学生を前にして、全員デビューして100万部売れなんて言えないですよ。実際無理なわけだし。
赤松 う〜ん。だとすればやはり、芸術系の学問というのはそもそも原理的にかなり無理があるような気がします。
竹熊 「才能を養成する」というのに矛盾があります。僕も内心じくじたるものはありますよ。
●5年後にまた会いましょう。どっちが笑うか、泣くか(竹熊)
赤松 この対談、会話が全然かみ合わずに終わってしまいましたね。これどうやってまとめるんですか。
竹熊 かみ合わないことを素直に出しちゃっていいんじゃないですか。読者からすると、僕は編集者って言ってるのに作家っぽくて、赤松さんはむしろ編集者とかプロデューサータイプだったというのは面白いんじゃないですか。結論としては、5年後にお会いしましょうと。どっちが笑うか、泣くか。ひょっとすると、どちらの予想とも全然違う5年後になってるかもしれない。
赤松 こういう対談って、だいたい最後が予定調和的に終わることが多いんですけどね。
竹熊 だから逆に話題になるんじゃない。で、5年後にお会いして、もう1回、この5年間を振り返ってやりましょうみたいなさ。
赤松 私、5年後に会いましょうってのは口癖で。高校、大学のころから、意見が割れると「じゃあ5年後にもう1回飲みましょう」みたいなことはよく言います。
竹熊 大枠では一致しているわけですよ。出版界と漫画界はもうあと5年持たないとか。それで電子出版で活路を見いだすとか。多分そこだけは一致するんですよ。
赤松 そうですね(笑)。
竹熊 じゃあ5年後に。
赤松 頑張りましょうということで。
竹熊 これ、僕がまとめ役だったら、どうしようかなと頭を抱えるな(爆笑)。
夜21時に始まった対談は、場所を変えながら翌朝の4時まで続いた。両氏の考えは漫画界に対する危機感や現状認識という点では合致するものの、議論の多くは平行線をたどり、両氏の価値観の違いが如実に表れるところとなった。後半になると、あまりの議論のかみ合わなさに、両氏自らそのことをネタにし始めるという展開であった。同席していた筆者が終始ハラハラさせられたのは言うまでもない。
今回議論がかみ合わなかった理由を、漫画家と編集者という立場の違いに求めるのは早計だろう。赤松氏は限りなくプロデューサー志向の漫画家で、逆に竹熊氏は芸術家志向の編集者であるなど、一般的に言われる「漫画家」「編集者」像とは逆転したイメージが強い。漫画界に対する危機感や現状認識がほぼ共通であるにもかかわらず、それらに対するアプローチがまったく異なるのは、むしろ両氏の処世術、人生観の相違から来るものだろう。「自分が面白いと思うことをやりたい」とする竹熊氏に対して、赤松氏が「他人が面白いと思うことをやりたい」と返したやりとりは、それを象徴している。
週刊連載を抱える現役漫画家である赤松氏と、大学教授として京都と東京を往復するなど多忙な日々を過ごす竹熊氏。それだけにまるで意見が合わないとなれば早期に見切りをつけて散会しても不思議でなかったわけだが、にもかかわらず7時間にもおよぶ意見交換となったのは、お互いの立場からの問題解決のアプローチに興味があったからにほかならない。
新人発掘のプラットフォームとしての可能性をJコミに見い出した竹熊氏と、Jコミをあくまで絶版作品のアーカイブおよび漫画家への還元手段としてとらえ、正式公開に向けて歩みを進める赤松氏。赤松氏個人はJコミ以降の構想もすでに頭の中にあり、また竹熊氏も新人発掘と個人の作品構想を実現させるための「野望」があると聞く。最終的には5年後に再対談の約束をして散会となったが、今回の対談内容を踏まえつつ、両氏のこれからの活動をチェックしていくと、漫画に賭ける両氏の思いがより深く理解できるのではないだろうか。
●eBook USERからの緊急告知
「忙しくて連日掲載された記事を追えなかった」「まとめてゆっくり読むことで議論の内容をしっかりと考えたい」という方のために、今回の対談を1本にまとめた電子書籍を近日中に無料公開予定です。現在、鋭意制作中ですので今しばらくお待ちください。公開の際はeBook USERサイト内で告知させていただきます。
(eBook USER)
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